年寄りのたわごと

余命いくばくもない老人のぼやき、憂い、愚痴、恐れ。

※「自分だったら生きたいとは思わない」の深層

アムステルダム聖ニコラス教会 行きつけの病院に行く。自宅から歩いて5分ばかりのところにある中規模の病院である。 相変わらず地域の老人が多い。 長椅子に座って順番を待っているとすぐ前の椅子に、背中を丸めてヨタヨタとすり足をしている老婆と、その老…

※誘われたが、断った。

雲の平より水晶岳 ある知人から、ジョギング同好会に誘われた。その名も「たそがれクラブ」という。 この歳でジョギングなどすると、たそがれが日没になり「ハイさよならよ」となってしまうので、ていねいに断った。 でもまだ山には未練がある。尾根とか岩場…

友の死

槍ヶ岳 ごく親しい友が死んだ。 がんである。 めずらしくはない、二人に一人はガンになると言われている時代だ。 先日、その友を見舞った。 見舞の言葉を思案しながら、病院の長い廊下を歩いた。 幸い友は目覚めていて、同じ病だった共通の友のことを話した…

春が来た

イヌフグリ やっと春か。 歩いていると汗ばむ。 道端にはイヌフグリ(犬ふぐり)が瞬くように咲いている。 ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)も、スカートをふくらませて、小さなピンクの花びらを開かせている。 イヌフグリといえば、その実が犬のふぐりに似て…

久しぶりに絵筆を取る

奥日光の小田代ヶ原 木道が戦場ヶ原の奥へと続いています。 湯滝から始まった湯川沿いに、上流へと歩きます。 靴音だけが自分を追っかけてきます。 白樺林を抜け、落葉松の林を抜けると、突然に湿原が現れます。 小田代ヶ原です。 男体山が悠然と座っていま…